インフルエンザと口腔ケア
こんにちは、鹿児島市尾立歯科医院の今回のブログは、
インフルエンザと口腔ケアについてお伝えしようと思います。
インフルエンザというと
1.体調を整え、免疫力を向上させる
2.適度な温度、湿度を保つ
3.外出後の手洗い、うがい
4.マスクの着用
5.人ごみを避ける
などが代表的な日常生活における予防法ですが、ブラッシング、舌みがき等の口腔ケアが予防として有効である事はご存知でしたか?
通常、ヒトのインフルエンザウイルス感染は、ウイルスの侵入部位である呼吸器の粘膜上皮に限局しており、血流を介して感染拡大することなく、上気道粘膜、局所感染がそのまま発症につながります。
粘膜には、粘膜を保護する糖タンパク質という、ウイルスが簡単にはくっ付くことができないバリアが存在しますが、口腔内細菌の生み出す酵素が、それを破壊してしまうことによって、ウイルスが粘膜に吸着して体内に侵入することを助けることになります。
したがって、口腔ケアを徹底することによって、口腔内細菌を減少させ、酵素の産生を抑えることにより、上気道粘膜へのインフルエンザウイルス感染を抑えることができると考えられており、臨床研究にて、歯科衛生士による口腔清掃を中心として六ヶ月間の継続した口腔ケアは、ワクチン接種を受けていたか否かに関係なく、インフルエンザの発症を口腔ケア非実施者に比べ有意に減少させる効果があったそうです。
上記に述べた予防法、ワクチン接種はもちろん大切ですが、口腔ケアも重要な予防方法の一つです。
もしわからないことがあれば、
ご相談ください。
(参考文献 世界展望 Vol114 No.1 JULY 2009)
尾立歯科医院
099-256-3927