痛みの感じ方
こんにちは、尾立歯科医院歯科衛生士の橋口です。
今年も早いもので、もう年の瀬となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
ニュースでも今年は一段と寒くなる様子ですので体調管理に気をつけないといけませんね😷
さっそくですが、今回は歯の痛みの感じ方についてまとめてみました。
近年,歯科医療では治療とともに予防が大切だという認識が高まってきていますが、痛みや不具合がなければ歯科医院に行かない,という人が少ないのも事実です。
(1)食事をしていると歯が痛い,けれど歯にものが当たらなければ痛みがない。
(2)冷たい水や空気に触れるとしみる。
(3)歯茎が腫れぼったい,触ると痛いが触らなければ大丈夫。
↑よく患者様からお聞きする初期症状です。
この時点で来院される方もいらっしゃいますが、実際はこの状態のまま放置するという方も少なくありません。
ですが、この状態を放置していると↓
(1)食事がといれなくなるほどの痛みがある
(2)冷たいものだけでなく温かいものでもしみるようになってきた
(3)歯茎の腫れがおさまらない、触らなくても鈍痛などの痛みがある
といった症状につながることも多いのです。
痛みは激しいのにギリギリまで我慢して、ついに我慢できずに歯科医院に駆け込むというのは、できれば避けてほしいもの。
痛みが出てからの治療は治療をする側にとっても、それを受ける患者様にとっても大変なことだからです。
ここで、なぜ大変なのか?と思った方も少なくないと思いますが、
なぜなのか、と申しますと、
痛みが激しい状態のときは、患部の炎症が強いため,局所麻酔が効きにくくなるからです。
たとえ局所麻酔が効いても、さめる時間は早くなります。
それをふまえて考えますと、時間的な制約があり、しかも治療がしづらいときに局所麻酔がさめてしまったら治療どころではなくなります。
そのため、痛みが強い状態で来院された場合は、お薬で炎症をおさえ,炎症がおさまった後日治療をするということもあります。
また、痛みが強い状態は虫歯が広がっている可能性が高いため,歯をたくさん削らないといけない可能性があったり、最悪の場合、歯を抜かなくてはならないことも考えられます。
ところで、痛みは体調や精神状態によって感じ方が全く違うのをご存知ですか?
痛みを強く感じさせる要因として『不眠』や『恐怖』『孤独感』などがあげられます。
逆に『会話』や『気分の高揚』『楽しいことへの集中』『気晴らし』などで痛みは和らぎます。
しかし、歯の痛みというのは直接的で激烈に感じられることが多く,多少の気分転換では治まりにくいものです。
痛みを我慢して眠れず,不安で疲れた状態では、痛みを最も感じやすい状況に自分を追い込んでいることになります。
虫歯や歯周病の症状がある場合はもちろん、口腔内がすこしおかしいなと感じたら早めの受診をお願いします。
そして痛みの予防のためにも定期的に健診を受けましょう!
尾立歯科医院
099-256-3927