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口は「生活の質」にも影響する!?
失った歯の数が多いほど,大腿骨頸部を骨折しやすいことも分かりました。
これは寝たきり状態を引き起こし,要介護状態に陥る原因のひとつです。
歯が少なくなると栄養摂取に支障があると推察されるため,歯の数と食品別の摂取量を調べました。
失った歯の数が3本以下の人比べて,歯が1本もない人は菓子類や米飯類を多く摂取しており,その反面,緑黄色野菜や乳製品が少ないことが分かりました。 歯が少なくなると,食べにくい野菜は敬遠されているようです。
では,なぜ歯を失うと骨折につながるのでしょうか?
それは歯を失うことで長期的な低栄養状態を引き起こす,あるいは身体のバランスを崩し,そこに骨粗鬆症や転倒といった要因が加わり,骨折につながると推測されます。 また口の健康に関わるQOL(クォリティ・オブ・ライフ=生活の質)は,咀嚼や嚥下といった機能面だけではありません。 外見や自尊心,コミュニケーションや社交といった精神・社会面での要素があります。 これから健康状態にどのような影響を与えるのかを分析すると,口の健康に関わるQOLが低い人は高い人よりも男性で1.43倍,女性で1.26倍,死亡のリスクが高いのです。 口の健康はQOLに関係しており,機能面だけでなく,精神・社会面においても全身の健康に影響を与えることを示唆すると考えられます。
日歯広報より
尾立歯科医院
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