咀嚼(そしゃく)について
皆様、こんにちは。歯科助手の橋口です。
日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになってきましたね。
今回は「咀嚼」についてお伝えしてみたいと思います。
噛むことの効能を表す『卑弥呼の歯がいいぜ!』という標語があります!
ひ…肥満防止
み…味覚が発達
こ…言葉の発音がよくなる
の…脳が鍛えられる
は…歯の病気を予防する
が…がん予防
い…胃腸の調子がよくなる
ぜ…全身の体力向上
食物をよく噛むことは食事の基本です。栄養の面からとともに健康な歯肉や口腔粘膜の発達、良好な歯列や噛み合わせにも役立っています。
【咀嚼】が身につくのは幼児期の18〜24ヶ月頃で、咀嚼機能が発達するために大事な時期とも言われています。離乳から幼児期に至る過程で、その時期その時期に適した食品、料理法を行うことも大事だと言われています。
では、噛む力、飲み込む力をつけるには?
口の回りにはさまざまな筋肉があります。これらの筋肉を刺激することで、舌の上下左右の動きが活性化し、食べ物を噛んだり飲み込んだりする力が養われます。また、口の回りの筋肉の発達はことばの正しい発音にもつながります。
発達のようすを見ながら、かみごたえのある食べ物を徐々に取り入れたり、口のまわりの筋肉をよく動かすあそびを取り入れたりするのも良さそうです!
◎噛むことには気持ちを落ち着かせる効果があると言われています。脳とも関係があり、歯を多く失ってよく噛めなくなると脳の容積が減少する傾向にあるそうです。噛んでる最中は脳の血流が増えるため、しっかり噛むことが認知症の改善や予防に関わっているとも報告されています。
歯がなくなったら義歯(入れ歯)があると簡単に考えるのではなく、食事をおいしく食べるためにもまずは虫歯のない健康な歯、そして、噛む力を育んでいきたいですね!!
尾立歯科医院
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