ドライマウスについて
こんにちは歯科衛生士の古川です。
酷暑の日が続き、青空がひときわ眩しく感じられる季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか?
今日は、ドライマウスについてお話したいと思います。
誰もが緊張や興奮などによる一時的な口の渇きは、誰もが経験することです。しかし、水を飲むなどすればおさまる一時的な渇きと違い、常に口の渇きを感じる状態が3ヶ月以上続くのがドライマウスです。
ドライマウスになると以下の症状が出ることがあります。
⚫︎口や喉の渇きがずっと続く
⚫︎口の中がネバネバする
⚫︎口の中が痛い
⚫︎パンやビスケットなど乾いたものが食べづらい
⚫︎味覚がおかしい
⚫︎夜、口が渇いて目が覚める
*上記の症状が慢性的に続いている場合は特に注意が必要です。
~日常生活から考えられる原因~
1)薬の副作用
様々な薬の副作用によりドライマウスが起こることがあります。高齢者にドライマウスが多くみられるのは服用している原因が多く、その副作用が原因と考えられます。
2)加齢
加齢により口の周りの筋力が衰えてくることにより唾液が出にくくなります。
3)飲酒や喫煙
飲酒は全身を脱水症状に導くため、それが口の中にも及び口が渇きやすくなります。喫煙は、交感神経に働きかけ、唾液の分泌を減らしてしまいます。
4)口呼吸
鼻詰まりなどが原因で口呼吸などをしている人は口の中が乾燥しやすい状況になります。
5)精神的緊張やストレス
普段は口の乾きを感じることがなくても緊張や精神的ストレスにより唾液が出にくくなりそのような状態が続くと口の渇きが慢性化します。
6)他の病気による症状
唾液腺の病気やシェーグレン症候群が原因の場合があります。糖尿病や腎臓病に患った場合に症状の一つとしてドライマウスがあります。
7)軟らかい食品
軟らかい食品が多い近年の食生活では顎や舌の筋力が衰えてしまいがちなため唾液の分泌量が減り、口の中が乾燥しやすい。
~対処法~
1)唾液腺をマッサージする
唾液の分泌を促すために、唾液腺のマッサージが効果的です。
2)水分補給
口の乾きを感じたらこまめに水分補給をし、口の中の潤いを保つようにする。
3)噛み応えのある食品を食べる
唾液は噛むという刺激が、脳に伝わることにより分泌されるため普段からよく噛んで食べることが大切です。
4)酸味のある食品
梅やレモンなどの酸っぱいは唾液分泌を促します。また、よく噛むことで口の周りの筋肉が鍛えられ、唾液分泌を促します。
5)病院で診察を受ける
口の渇きが長期間にわたって感じる場合、糖尿病や脳卒中の疾患が隠れているかもしれません。
かかりつけ医の診察を受け、早期発見し改善していくことが大切です。
ドライマウスなど他にも何か気になることがありましたらお気軽にご来院ください。
尾立歯科医院
099-256-3927