お口の外傷について~リスクの軽減とその対処法~
皆さんこんにちは。歯科衛生士の宮内です✨
肌寒い日も増え、日が暮れるのも早くなってきましたね。
すっかり秋らしくなってきました🍂
秋は、過ごしやすく、様々な事にチャレンジしやすい季節です。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋…。秋を思いっきり楽しみたいですね。
今回はスポーツに関する歯科の問題について取り上げてみます。
自分の身体や心を鍛えるために頑張ってるスポーツやクラブ活動で、歯や顎をぶつけた経験はあると思います。
スポーツに外傷はつきものと言いながらも外傷に遭遇した時はとても悲しいものです💦
歯を含む顔面は体の中で、受傷頻度が非常に高い部位です。
お口の外傷の予防や軽減する方法について、考えてみたいと思います。
お口の外傷のリスクを軽減するために。
1.虫歯、歯周病
虫歯で大きな穴があいたままにしていると、過度な力がかかる事で歯が破折しやすくなり、歯周病が重症な場合は歯を脱臼しやすくなります。
2.隣の歯がない場合
歯が孤立していると、過度な外力がかかることによって、歯が脱臼しやすくなります。
3.歯並び、噛み合わせの問題
歯並びが悪い場合や上、または下の顎が極端に出ている場合過度な外力が加わると歯の破折や脱臼のリスクが高まり、頬の粘膜、舌、口唇を噛みやすくなります。
4.埋伏歯
埋伏した歯がある場合、その部分の骨は薄くなりやすく顎の骨を骨折しやすくなります。
5.口呼吸
口を閉じることによって前歯を外傷から守ることが出来ます。日頃より口を閉じて鼻で息をするよう心がけましょう。
もし、歯が抜け落ちてしまったら。
○まず、慌てず冷静に対応しましょう。
*歯の根を触らない。
*歯の根をこすらない。
*歯の根を乾燥させない。
○歯以外の頭部、顔面にひどい損傷がある場合は、まず先に救急病院を受信しましょう。
○周りに歯が落ちてないか確認しましょう。
○歯を持って、急いで歯科を受診してください。再植できる可能性があります。
歯の乾燥を防ぐために冷たい牛乳につけてください。(水洗いせずそのまま)
細胞は、水道水に弱いので水道水にずっと浸けておくと歯根膜細胞へのダメージが急速に進みます。
予防する方法として、マウスガードの使用をお勧めします!
マウスガードはお口の外傷を予防できる効果的な安全装置の一つです。
スポーツに、関する歯科の問題として、
水分補給に毎回イオン飲料やジュースを飲んでいたら歯に穴が開く可能性が高くなります。
特にスポーツドリンクを飲んだお口にそのままマウスガードを装着すると歯の脱灰を加速させる危険性があります!!😨
外傷に繋がる虫歯、歯周病、歯並びの異常といったお口の問題を解決し、スポーツの秋も楽しめたらいいですね✨
尾立歯科医院
099-256-3927