入れ歯を利用されている方のお口の不具合を見つけるポイント!
こんにちは、歯科衛生士の橋口です。
もう4月も終わりに近づき、GWも目の前に控えていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
長期のお休みに入ればご実家の方へ里帰りをされる方も少なくないと思われます。
その際にはご家族の介護をする方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、毎日介護をされている方も少なくないでしょう。
そこで今回は、入れ歯を利用されている方の特にお口の中の不具合を見つけるポイントをお話ししたいと思います。
お口からのサインを見つけましょう。
入れ歯を外したらつい入れ歯だけに目がいきがちですが、口腔内も忘れずにチェックしましょう。
○痛いところはないか
○ゆるくはないか
○うまく噛めるか
等の質問をしながらうがいをしてもらい、口腔内を観察します。
高齢になると感覚機能が低下し、自身のお口のサインに気がつかないこともありますので、よくお口の中を見てあげるようにしてあげてください。
(特に麻痺のある方や寝たきりの方の入れ歯の手入れをする際には口腔内も注意深く観察しましょう。)
入れ歯を外した後のお口の中は、次の点に気をつけながら観察をしましょう。
○入れ歯があたって赤くなっているところはないか
○口腔内に傷がないか
○部分入れ歯の支えになっている歯が虫歯になっていないか
○歯がグラグラしていないか
入れ歯の不具合は、入れ歯だけでなく口腔内に問題がある場合も考えられます、
注意して観察するようにしましょう。
違和感が続くときには歯科医師の診察を受けることをお勧めします。
また、口腔内を観察している時だけなく、日常生活でも観察できるポイントがあります。 次のような点に気づくことはありませんか?
○お食事や会話時に入れ歯が動く
→入れ歯がゆるく合っていなかったり、きちんと入っていない可能性あり
○入れ歯を持っているが、つけないことがある
→入れ歯が当たって痛いところがある、噛むと痛い、入れ歯を入れる習慣が無い、入れ歯がゆるく合っていない
○夜、入れ歯をつけたまま寝る
→お口をきれいにする習慣が無い
○入れ歯の着脱ができない
→入れ歯のバネ(クラスプ)が変形している、きつい、お口をきれいする習慣が無い
○入れ歯に汚れが付いている
→入れ歯のお手入れが十分でない、入れ歯がゆるい、唇・舌・頬の動きが悪い
これらの点に気がついたときは、歯科医院の受診や、それが無理なら歯科医師の往診を受けましょう。
入れ歯は人工的なものであり、悪い所を調整していかないとなかなか本人にあった形にはなりません。
長い時間をご家族みんなで楽しく過ごすためにも、お口の中にも注意をしていきましょう。
それでは、皆様楽しい毎日をお過ごしくださいませ!
尾立歯科医院
099-256-3927