喫煙による歯周病へのリスク
皆さんこんにちは。歯科衛生士の古川です。
ほころび始めた梅のつぼみに、春のきざしが感じられる時節となりました。
今回は、喫煙による歯周病へのリスクについてお話したいと思います。
たばこによる体へのリスクと聞くと肺がんや気管支炎、循環器の病気を思い浮かべる方が多いと思います。
ですが、喫煙はお口の中にも様々なトラブルを起こしてしまいます。
まず一つ目は、免疫力の低下です。
たばこによるニコチンや一酸化炭素などの有害物質が体に取り込まれることにより、酸素の全身への供給が低下し、血流が悪くなり歯茎の組織や細胞が弱ってしまいます。
また、白血球の機能を低下させるため抵抗力が弱まり、歯周病の進行が促進されて症状が悪化します。
二つ目はプラークがつきやすくなる
タバコによるヤニがつき歯が黄ばんだり、タールが歯面につくことにより歯の面がザラザラしプラークがつきやすくなります。プラークはただの食べかすではなく細菌の塊で虫歯や歯周病のリスクが高まります。
三つ目は口臭です。
タバコを吸うと口臭の原因の8割と言われている舌苔がつきやすくなります。
舌苔とは、舌に付着する白い舌状のもので細菌や食べカス、粘膜のカスが付着したもので舌に白く溜まり腐敗します。
また、血液の流れが悪くなると唾液の分泌が少なくなり唾液の働きである自浄作用が低下し、口臭の原因になります。
これらのリスクを防ぐためにも禁煙や歯科医院での定期検診はとても大切です。
禁煙をすると、歯の機能を支える歯の周りの組織の状態が改善し、歯周病へのリスクが下がり、治療効果も上がります。
少しでも不安なことや気になることがありましたら、いつでもご相談ください^ ^
尾立歯科医院
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