災害時のオーラルケアについて
この度は、1月1日に発生した石川県能登半島地震により犠牲になられた方々に
お悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。
災害が起きると断水時、水不足により飲料水が優先され、
歯磨きで使う水を躊躇うと思います。
ですが、お口の中を清潔に保つことが難しくなると細菌が増え、
さまざまな影響を及ぼします。
特に高齢者は肺炎になりやすいので、お口の中で増えた細菌が誤って気管に入り
誤嚥性肺炎を起こしやすいので注意が必要です。
せっかく避難できたにも関わらず避難生活で亡くなる方(災害関連死)がいます。
東日本大震災では震災直後の肺炎患者が3倍、
熊本地震では肺炎を含む呼吸器系疾患が死因の28.4%を占めているそうです。
高齢者だけではなく、子供も大人も注意が必要です。
お口の中を清潔に保つ事は命を守るために重要です!
災害時のオーラルケアについて
▪歯ブラシ、すすぎに使える水がない時
ティッシュやガーゼ、タオルなどを指に巻きつけ汚れを取る
▪水が少ない時
約20〜30mlの水をコップに準備し、歯ブラシを濡らして歯磨きをする。
歯ブラシが汚れてきたらティッシュやウェットティッシュで歯ブラシの汚れを
出来るだけ取ります。これを繰り返し最後に2、3回すすぐ。
▪液体ハミガキがある時
水でのうがいは不要です。
殺菌効果があり細菌が増えにくいです。
無印良品では歯みがきタブレット(噛むと泡立つタブレット)があり、
歯磨き粉やマウスウォッシュとして使えたり、
ペーパー歯磨きや無水ハミガキなどありますので、
この機会に是非防災グッズの見直し、準備をしましょう!
まさに「備えあれば憂いなし」です。
被災地の1日も早い復興、復旧を心よりお祈り申し上げます。
歯科衛生士 土田
尾立歯科医院
099-256-3927