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お釈迦様にも歯にも有り難い甘茶

みなさん、こんにちは、尾立歯科医院の院長の尾立です。
今回は、お釈迦様にも歯にも有り難い甘茶です。

灌仏会(かんぶつえ)をご存知でしょうか?
仏教を開いたお釈迦様の誕生日である4月8日に行なわれる行事のことで、花まつりとも呼ばれています。お釈迦様がルンビニーの花園で生まれたことにちなみ、色とりどりの花を美しく飾った花御堂に、右手で天を指し、左手で地を指す誕生仏をまつります。
そして、お釈迦様が誕生した際に天から甘露の雨が降り注いだという故事から、甘茶をかけて誕生をお祝いします。

甘茶とは、ユキノシタ科でアジサイの一種です。
花言葉は祝杯です。その歯を乾燥させて煎じて作られる黄褐色の飲み物が灌仏会に用いられる甘茶となります。さて、この甘茶ですが灌仏会や飲用以外にも別の用途で用いられることがあります。
甘茶の甘茶成分であるフィロズルチンイソフィロズチンは、糖尿病患者さんの甘味料として、また、医薬品の苦みを和らげる矯味剤や口腔清涼剤、そしてなんと歯磨き粉にも用いられることがあるそうですよ!
また、乾燥せずに、生薬として用いられる場合は、抗アレルギー作用、抗菌、特に歯周病に効果を有するといわれています。
お釈迦様の誕生祝いに用いられるありがたい飲み物である甘茶ですが、実は私たちの歯にも関連深いものだったとは驚きですね!
(参照 浄土宗 武庫川女子大学薬学部各ホームページ)

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