院長ブログ
「歯科心身症」をご存知ですか?
歯科心身症、または「口腔心身症」という言葉を聞いたことがありますか?
「歯科の治療をしてから舌がピリピリ痛む」
「入れ歯が合わなくて不安定である」
または「治療が終わっても歯のかみ合わせがよくならない」など、
むし歯や歯周病の治療をしてもこのような症状が続く場合、「歯科心身症」が疑われます。
仕事のストレスで胃がいたくなるなどのケースはよく知られていますが、歯科心身症の場合はストレスが歯に現れるというとわかりやすいでしょうか?
特に多い症状に「舌痛症」(ぜっつうしょう)があります。
舌がやけどをしたようなピリピリする痛みやしびれがあるものの、医療機関を受信しても口内や歯には異常が認められず検査をしても異常はない。
そのため精神的な問題と思われることも多いようですが、最近では、舌痛症は「神経痛」に近い病気で、痛みを伝達し知覚する脳内の神経回路に混線が生じていると考えられています。
患者さんの中には、抗うつ薬による治療で舌の痛みが軽減していくケースもありますが、混線状態は人により異なるためすべての患者さんにこの薬が効くわけではありません。
気になることがあればご相談ください。
(参照:日本歯科心身医学会ホームページ)
尾立歯科医院
099-256-3927