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入れ歯・今昔物語
江戸の職人技
今日は私の仕事柄、入れ歯について昔のお話を書きたいと思います。
現在の入れ歯がプラスチックまたはプラスチック+金属で作られていることはよく知られていますが、江戸時代にはプラスチックがあるはずもなく、木材で作られていました。
気であれば何でもよいというわけではなかったらしく、黄楊(つげ)という木材が使われていたようです。
おそらく、加工しやすく、口の中ですから、湿気に強いということなのでしょう。
当時の歯科医から依頼を受けた木彫りの職人がまずまずの木製入れ歯を作ったことから仕事として認められるようになったらしいのですが、今のように型をとる材料も当然なく、患者さんの口の中に何度も出し入れしては、削っていたと思われます。
さぞかし苦労したことでしょう。
歯科技工士 原
尾立歯科医院
099-256-3927