歯科衛生士の仕事
こんにちは、歯科衛生士の山本です。
今日は自分の事を少し書きますね。
私は衛生士の仕事を始めて焼く30年になります。改めて振り返るとそれは長い年月だなぁと思います。
その中で、私が一番おぼえている先輩の言葉があります。
「この仕事は最低3年は続けていかないと楽しさはわからない。」
私が衛生士になって1年もしない頃に先輩がかけてくれた一言です。
仕事は上手く出来ない、患者さんとのコミュニケーションのとり方もよくわからない。
悩みがいっぱいあり、この仕事を選んだのは間違いだったのではないか?
とかこの仕事にむいていないのではないか?
などと落ち込んでいた頃でした。先輩が言うには、最初の3年間はおぼえる事が多かったり、上手く出来なくておこられる事が、多かったりで辛い事ばかりでけっして仕事が楽しいとは思えない時期であるが、ちょうどその頃になると女の人は結婚という時期を迎え寿退職という形をとる人も多くいました。
今は時代が変わり、結婚後も仕事を続ける人も多くなった様ですが、私たちの時代はそうだったのです。
だから多くの人は衛生士の仕事の楽しさを知る前に辞めてしまい「衛生士は大変だった」という思い出だけが残ってしまうんだそうです。
私がこの言葉を実感したのは、確かに3年を過ぎたころでした。少しずつ仕事もおぼえ、患者さんとのコミュニケーションもとれる様になり、先生にも少し仕事をさせてもらえるようになり「衛生士」としての仕事ができる様になると心にゆとりが出て来て楽しく仕事を出来る様になりました。
ただ、若かったせいもあり、人間的には、まだ未熟で感情がすご顔に出てしまったりしていました。それを克服できたかなと思えたのは27歳の頃でした。
世の中の いろんな人がいて、いろんな事があるんだと考えることができ、感情をコントロールできる様になり、自然に振る舞えるようになりました。たまには上手く行かない事ももちろんありますが・・・。
今、私はこの仕事を続けてきてよかったと思います。
最近では、テレビ、新聞、週刊誌などでも口の中の健康について取り上げあれる機会も多く、それにともない患者さんの口腔内に対するというか治療に対する認識も大きく変わってきていると思います。
更にインターネットの普及により自分でも色々調べる事ができるので、予備知識を持って来院される方もいらっしゃいます。
それにより、今まで治療に対して受身だった患者さん達が、治療に対して知りたい事、疑問に思う事などをドクターや私たちに質問されたりと積極的に参加される様になったように思います。
聞いて知るという事は患者さん自身も安心、納得して治療を受ける事ができるということであり、お互いの信頼感も得られ、治療をスムーズに進めていく上でも大切な事だと思います。
患者さんの認識が変わってきた分、私たちに求められる事も平行して変化して行くと思うので、それに対応していけるように、自分なりにがんばって行こうと思います。
尾立歯科医院 歯科衛生士 山本明子
尾立歯科医院
099-256-3927