噛む事がもたらす健康効果!
こんにちは、尾立歯科医院の歯科衛生士のクキノです。
東日本大震災から1ヶ月経ちましたが、未だ余震が続き被災された方々は不安な日々を過ごされていると思います。
被災地の方々の為に今私達に出来る事を考え、自分なりに応援していきたいと思います。
今回は噛む事がもたらす健康効果についてお話したいと思います。
最近の若い人とは、中高年世代に比べ顎のラインがすっきりしている人が多くなっています。
その要因のひとつは食生活の変化によりあまり咬まなくなった為、顎が発達しなくなった事です。
麺類、御飯、ファーストフード、スナック菓子なんど現代人の食生活はあまり噛まなくても飲み込めてしまうものが多くなっています。
又、忙しい日々に追われていると食事に掛ける時間も短くしています。
この結果、現代人の咀嚼時間は、古代人に比べ6分の1,戦前の人と比べても半分程度に減っているというデータもあります。
1虫歯、歯周病の予防
歯や歯を支える歯周組織(歯肉、歯根幕、歯槽骨など)の血流がや新陳代謝が悪くなると歯周病になりやすくなりますが、噛む事で歯周組織に刺激を与え新陳代謝を促します。
又、唾液を出す事で、歯の汚れを洗浄し食物中の酸を中和して虫歯を防ぎます。
2顎の発達による効果〜噛み合せ、顎関節、正しい発音など
顎が発達する事で歯並びが良くなり噛み合わせが原因で起こる肩こり腰痛などの防止、顎関節の予防になります。
滑舌も良くなりますし、顔の表情筋が鍛えられ表情も豊かになります。
歯並びが良くなると磨き残しも少なくなり虫歯の予防にもなります。
3肥満防止、ダイエット
咀嚼回数が多いと食事の間に栄養分の消化吸収が開始された血糖値が上昇しだすので、満腹中枢が刺激され食べ過ぎ防止にもなります。
噛む事で交換神経を刺激し、エネルギー消費を促すので体内に貯め込むことなく、肥満防止になります。
4脳の活性化、老化防止、生活習慣病の予防
咀嚼をしっかりすること、脳の血管が拡張して血液の流れがよくなり、脳が活発に機能し反射神経や記憶力、判断力、認識力、集中力が高まると言われています。老化防止、認知症防止にも繋がります
又、唾液に含まれるパロチンという物質は糖尿や動脈硬化を防ぐ働きもあります。
噛む事でストレス防止にもなると言われています。
『早食いを止め、ゆっくりと食事の時間を取り、歯ごたえのある食べ物を増やし、1口30回位は噛む』このような食生活を心がけて下さい。
尾立歯科医院
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