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8020!80才まで20本の自分の歯を残す為に。

尾立歯科医院の歯科衛生士の山本です。

みんさんは「8020」という言葉を聞いた事があると思います。

意味は宴の如80才まで20本の自分の歯を残しましょう!ということです。

自分の歯で十分に咬んで食事ができるという事は思った以上に私たちの健康に関わっています。

物を咬むときのリズミカルな刺激で顎の骨や関節の筋肉がきたえられ唾液分泌も発達してきます。唾液がよく出ると物もひっかける事なく飲み込みやすくなるし、舌も滑らかなに動き言葉もはっきりと発音することができます。

自分の歯が少なかったり、入れ歯だったりするとこれが、なかなかうまくいかない事があります。

よく咬めないと硬い物を敬遠しがちになり、食べられる物だけを選んでしますので、栄養がかたよった食事になりがちです。

昔から「風邪は万病のもと」といいますが、「口も万病のもと」で、口の中が健康であるかないかは、身体的にも精神的にも左右されてきます。

日本人の平均寿命は世界的にかなり長寿とされる域にあります。

長い人生を元気に楽しく送る為にも自分の口の中を見なおして下さい。

80才で20本 歯を残す戦いは、すでに赤ちゃんの時から始まっています。

母親のお腹の中にいる時から始まっているのです。

なので、これから母親となる、なろうとしている女性の方の協力が必要になります。

母親だけでなく子育てに関わる男性を含めた全ての大人の方々もです。

お母さんの妊娠中、それも早い時期にすでに乳歯の印ができてきます。

後半になると永久歯の印もできてきます。お腹の中で確実に色々なものが育っているのです。それを健康に育てる為には母親が健康でなければなりません。

体だけではなく、口の中の健康が大事です。

お腹の中の赤ちゃんは、無菌状態でありもちろん口の中も無菌です。

「オギャ~ン」と口を開けて産声をあげたとたんに細菌が口の中に入ります。

ただ、この菌は住み着く事はありません。

口の中の細菌はもっぱら母親や大人の人の唾液を通して感染すると言われています。

自分のスプーンで赤ちゃんに食事を与えたりしますよネ。

その人達の口の中が健康で細菌も少なければ良いのですが、虫歯が多くあったり、歯周病があったりするとその菌が増えるのです。

子育てをするにあたっては、周りの人達も自分の口の中の健康を気遣ってください。

特に母親の母乳を与えますので口腔内だけでなく、身体の健康にも気をつけてできるだけ栄養バランスのとれた食事をするようにした方が良いと思います。

母親の食べる物によって母乳の味も栄養価も変わってきます。

乳首を吸う力によって赤ちゃんの口や顎・舌の筋肉がきたえられ、将来、歯がはえる為にも影響してきます。

だから母乳を飲むという行為は赤ちゃんにとって大事な事になります。

お母さんの健康って大事って事ですネ。

綺麗な歯並びの為には顎の発育は大事です。

離乳食になったら市販の物だけはなく、少し咬みごたえのある物をあげて、歯科医院で定期検査もしてもらってください。

大きくなってもブラッシングの習慣と定期健診だけは続けて下さい。

小さな努力が自分たちの老後の人生を左右するかもしれません。

これを書きながら老後の近い自分にもしっかり言い聞かせました。

尾立歯科医院
099-256-3927